110611 : Saturday ― 2011年06月11日
キビタキの刺繍をするたびに、
この美しくて小さな鳥はどのくらい被曝したんだろうと考えます。

人やペットや家畜の報道は多いですが、野生の小さな生き物への言及は目にしません。
残念ながら。
「人間と動物とどちらが大切だというのか」
というような意見は、環境問題を勉強してると最初の方に出てくるのですが、
小さな虫や鳥が暮らせない場所では人も暮らせないのです。
汚染しているのは福島第一原発を中心とする日本だけではなくて、地球です。
自然と共に暮らしている、遠くの国の人たちにも及びます。
「行ったこともない場所で暮らす人間のことまで考えていられるか」
「自分が死んだあとのことはどうでもいい」
というのは、たいへん正直なところでしょうし、まあ、ザラにいるのでしょう。
一番の問題は、ザラにいる、ということです。
* * *

3月11日の地震で根が露出するほど揺すられたサボテン、今現在はふっくらしてます。
しかし一時期は痩せてました。
枯れてしまうのでは、と心配でした。
元気になったサボテンに、「こわかったね」と、声などかけてみて、
この3ヶ月のつらさを、言葉にしてこぼしました。